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FX業者によって提示価格に違いがある理由

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トレードに慣れてくると、初心者は各FX業者で複数口座を開きます。

新しい業者に口座を解説してトレードをしようとワクワクしていると、その業者で提示されているアスクとビッドが、それまで使っていた業者とずれていることに気づきます。「この業者はトレーダーにとって不利な価格を提示しているのではないか?」「為替の価格はひとつしかないはずなのに、なぜ業者間で違いが出るのか?」と疑問を持ち始めるのはこの頃です。

FXを取り巻くシステムについて理解する

初心者は儲けることに必死になり、FXを取り巻くシステムについて学ぶ意欲(余裕)がありません。ここに落とし穴があります。

FXのシステムが分かってくると、業者によって価格差があるのは当然のことだとわかります。しかし業界の仕組みがわからなければ、いまいちピンと来ないでしょう。

ちょっと株のことを考えてみてください。

株だと中心となる証券取引所があり(日本なら東京証券取引所)、そこに全ての注文が集中します。つまり株の価格が決定される場所は一か所だけなのです。ところがFXの場合、中心となる取引所がありません。そのため、注文を通す場所は複数あります。結果として、ディーラーごとに価格に差が出てくるのです。

私たち個人投資家が取引する相手

FXトレーダーの中には、「自分はインターバンク市場の中で通貨の売買をしている」と思っている人がいます。しかし、これは正しい理解ではありません。

インターバンク市場は、主に金融機関同士が通貨を融通し合う場所ですつまり、インターバンク市場の構成要素は、個人投資家ではなく、銀行や証券会社・電子ブローキング等なのです。インターバンク市場には、世界中の銀行や証券会社が集まっています。為替を扱うインターバンク市場は、毎日24時間休まずトレードが行われるため、「眠らない市場」と呼ばれます。市場が眠らないだけでなく、そこで融通されるお金も眠ることはありません。

「世界最大のマーケット」と呼ばれる外国為替市場ですが、インターバンク市場において取引される金額もかなりのものです。インターバンク市場における最低取引単位はなんと100万ドルです。そうした金額規模を考えると、「私たち個人投資家がインターバンク市場にいる」と考えることはおかしな幻想だと直感的にわかるはずです。

FX業者の価格提示のやり方

当然ながら、私たちが本当に相手をしているのは、FX業者です。つまり、私たちはインターバンク市場の外部にいるのです。

FX業者はインターバンク市場で銀行などを相手に、通貨を安く仕入れます。例えば、1ドル=100.00で仕入れたとしましょう。

FX業者の顧客(=個人投資家)がドルを買いたいとき、FX業者は仕入れたドルの価格をもとに、そこに若干価格を上乗せして顧客に提示します。例えば、先ほど1ドル=100.00円で仕入れを行いましたが、顧客に提示するときは、1ドル=100.02円にします。

つまり、こういうことです。

  1. インターバンクで仕入れる通貨価格は、FX業者ごとに異なる
  2. 仕入れた通貨に手数料をいくら上乗せするかは、FX業者ごとに異なる

これらの理由により、FX業者によって価格に差が出るのです。

繰り返しになりますが、FX業者と私たち個人投資家は、コンピュータを使って直接取引をしています。これを相対取引(あいたいとりひき)と呼びます。相対取引では、当事者同士が合意すれば、どんな値段で取引してもよいのですね。

以上、簡単にですが、業者間で価格が異なる理由を説明してみました。直接利益を得るのには関係がないことかもしれませんが、FXに慣れてきたら、外国為替市場のシステムや歴史にまで視野を広げてみると、トレードのヒントになるかもしれません。

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