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ストップ狩りについての基礎知識を説明する

投稿日:2017年1月27日 更新日:

ストップ狩りという言葉を聞いたことがありますか?

一般投資家が置いているストップロスを巻き込んで利益を上げようとする行為がストップ狩りです。一瞬ですが無理やり価格を操作して一般投資家のポジションを解消させにいきます。

ストップ狩りの主体は、大きく分けて次のふたつです。

  1. ヘッジファンドなどの投資機関
  2. FX業者によるストップ狩り

順に見ていきましょう。

ヘッジファンドのストップ狩り

ヘッジファンドの場合、心理的な節目を狙ってストップ狩りを仕掛けてきます。心理的な節目は以下の通りです。

  • ラウンドナンバー
  • 多くの投資家が意識している水平線

ラウンドナンバーとは、例えば100.00とか102.70のようなきりの良い数字のことです。ラウンドナンバーはすっきりとした数字なので、投資家たちは無意識のうちにストップを置いてしまいます。

多くの投資家が意識している水平線とは、何度も反発しているようなラインのことです。例えば、価格が下がってきたものの100.23で繰り返し反発しているという場合、そこがターゲットとなる水平線です。多くの投資家が「この水平線で反発するだろう」と考え、線よりやや下(上)にストップロスを置く傾向にあります。

こうした心理的節目に対してヘッジファンドなどの投機筋は仕掛けをしてきます。「中央銀行ならまだしも、たかが市中の投資機関が為替操作などできるのか?」と疑問に思うかもしれません。もちろん日銀がアベノミクスで行ったような継続した為替操作というのは不可能です。しかし、一瞬だけ為替を操作するぐらいの資金力はあります。

具体的には、心理的な節目に到達するタイミングで一気に売りや買いを仕掛けます。例えば売りを仕掛けた結果、節目を超えて数pips下落したとしましょう。この下落が起きたタイミングで、買いから入った投資家たち(ロンガー)のポジションがストップに引っかかります。ロンガーのストップ注文はもちろん売り注文ですから、節目を超えた段階で一斉に売り注文が殺到することになります。するとこのストップを巻き込んで価格が一気に下落します。価格が下がりきったところで買い決済をすると、それはヘッジファンドの利益になるのです。

ちょっと複雑なのでまとめると、

  1. 節目に価格が近づく
  2. ヘッジファンドが一気に売買を仕掛ける
  3. 価格がヘッジファンドの仕掛けた方向に動く
  4. 一般投資家のポジションがストップにかかり、価格の変動が加速
  5. ヘッジファンドのポジション決済

という具合です。

結局資金量がものを言うのか…」と落胆したかもしれません。はい、その通りです。資金力が重要です

対策としては、「この辺でヘッジファンドが仕掛けてくるかもしれないな」と事前に推測して、投資行動をとるしかありません。

具体的には、こんなところでしょうか。

  • 節目付近にストップを置かない(切りの悪い数字にストップを置く)
  • ストップは節目から遠く離れた場所に置く
  • 万が一ストップ狩りに遭っても大丈夫なように、ポジションを小さくもつ
  • 節目付近でトレードをしない

ストップ狩りを警戒するのはもちろんですが、節目では、投機的な動きやパニック売買が起きやすいので、普段から警戒しておくことが重要です。最近で言えば、去年のISMがすごかったです。1ドル=104円きっかりで上値を押さえられて、ISM発表とともに一気に下落しました。

FX業者のストップ狩り

私たちが普段お世話になっているFX業者もストップ狩りをしているという噂があります。この噂の前提には、業者の利益=顧客の損失という公式があります。私たち個人投資家が損をすればするほど、業者が儲かるわけです。

例えば、1ドル=100円で顧客からドル買い注文が入ったとしましょう。もしこのポジションを1ドル=110円で決済したとしたら、業者は顧客に10円お金を払わなければいけません。反対に、1ドル=100円で買ったポジションが1ドル=90円に低下したとしたら、業者は顧客に10円少なく払うだけでいいのです。差額10円分は業者の得になります(実際にはリスク管理でカバー取引をしていますが、長くなるのでここでは書きません。ノミ行為についても別なところで書きます)。

FX業者の場合、ヘッジファンドのような資金力で価格操作をするのではなく、自社の価格レートを操作してストップロスにひっかけます。

前に別な記事で、顧客に提示する価格は業者ごとに違うと書きました。配信レートはFX業者に自由に提示できます。そのため、ストップが集中している場所に近づいたら、わざと価格をずらして無理やりストップにひっかけることができます。

注意するのは、次のようなタイミングです。

  1. 心理的節目(ヘッジファンドのときと同じ)
  2. 指標発表時

指標発表時は特に警戒した方がよいでしょう。雇用統計のような指標の場合価格が大きく変動するので、どさくさに紛れて価格をずらすのも簡単です。

FX業者のストップ狩り対策としては、NDD(No Dealing Desk)方式を採用しているFX業者を選ぶのが一番でしょう。NDD方式では、FX業者のディーラーを介さずに直接顧客の注文をインターバンク市場に流すため、非常に透明性の高い取引ができます(NDDを謳っていながら実際にはDD方式な会社もあるとかないとか)

業者選びは重要です。自分のお金を預けるところですから、真剣に比較検討しましょう。もちろんDD業者にはDD業者なりのメリットがあるので、その辺は自分のトレードスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

こちらのサイトで業者を比較しています。ぜひ参考にしてみてください。

普段のストップの置き方について

OANDAの外国為替注文書(通称クソポジチェッカー)などを利用して、どの辺りにストップが集中しているのかチェックする癖をつけましょう。

ちなみに、私の場合、ストップを直近の節目に置くことはありません。ポジションサイズが小さいので、遠くに置いても損失を気にせずに済みます。試行錯誤して適切なストップの位置を研究するとよいでしょう。

まとめ

ストップ狩りですが、気にしすぎても仕方ないと思います。ダマシと一緒で引っかかるときは引っかかります。万が一狩られても致命傷を負わないように、ポジションサイズを小さくしておくなど、リスク管理を講じておくことの方が重要です。「むしろストップ狩りを利用して儲けてやろう」くらいに思っておくと、精神衛生上もいいと思います。

 

 

 

 

 

 

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